この150年で、いや、この10年だけでも、世界は大きく変わりました。
あらゆるものが複雑に絡み合い変化し続ける現代を生きる若者のために、
学びの場はどうあるべきか。私たちはいつも考えています。
簡単に正解を見つけ出すことはできないけれど、
ひとつだけ言えることは、これからは「つながる力」が大切だということです。
異なる知識を持った人同士がつながれば、知識の量が一気に増える。新しいモノの見方が生まれる。
そして、いままでたどり着けなかった答えにたどり着くことができる。
学びをつないで未来をつくる。
2024年の創立150周年、そしてその先に向けて、
私たちの歴史のなかで培ってきた「共に生きる」という考えに基づく人間教育をベースに、
あらゆる分野の学びをつなぎ、未来をつくるための取り組みをはじめます。
24億9,912万4,690円
(2021年9月30日現在)
創立150周年(2024年度)を記念した募金は、2018年11月1日にスタートしてからちょうど折り返しを過ぎました。すでに25億円にせまるご寄付をいただいており、校友のみなさまのあたたかいご支援に心から感謝申し上げます。ご支援いただいた募金は、コロナ禍の児童・生徒・学生の支援や教育環境の充実の原資とするなど、すでに緊急性の高い支援にも活用させていただいております。新しい時代のRIKKYOをつくる創立150周年記念募金に、引き続きみなさまのご支援を賜りますようお願い申し上げます。
2020年5月~2021年9月までに1億6,397 万7,569円の
ご支援をいただきました
新型コロナウイルス感染症対策のために、立教学院創立150周年記念募金使途指定寄付として「緊急奨学支援(新型コロナウイルス感染拡大等)」を設置しています。緊急性の高いものから2020年に第1フェーズとして約8,500万円を執行し、2021年度には第2フェーズとして約7,000万円を執行する予定です。引き続き皆さまのご支援を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。
(使途につきましては、各校の状況・要望を精査し、緊急度・重要度を勘案して調整の上、立教学院で決定させていただきます)
立教大学
学費の納入が困難となった学生を対象とした緊急給与奨学金のほか、オンライン学習のための環境整備などに使用。
立教新座中学校・高等学校
教室への無線LAN設置等の整備、教室へのプロジェクター導入、映像配信用器整備などに使用。
立教池袋中学校・高等学校
授業動画配信のための撮影機材や教材電子書籍の購入、タブレット型パソコンの送料やヘルプデスク設置費用などに使用。
立教小学校
校内に無線LAN環境を整備するための費用と、オンライン授業に向けた児童自宅への各種教材等の郵送費などに使用。
立教大学では校友会と連携し、経済的に困窮した学生向けの支援として、昨年度から「食料配布」を実施しております
(2020年12月山形県高畠町産のお米を920名に。2021年3月岩手県陸前高田市の特産品を1,000名に。2021年6月に「日比谷松本楼レトルトカレー、サンヨー食品インスタント麺、陸前高田産お米『たかたのゆめ』1キロ」の詰め合わせを2,000名に配布)。2021年10月には食料に加えマスク等の感染予防対策グッズを1,000名に送付しておりますが、その一部に使途指定寄付「緊急奨学支援」を充当させていただいております。
クレジットカードをはじめ、
下記払込方法をお選びいただけます。
「継続寄付」は、クレジットカード決済のみとなります。
ある日、学生はウィリアムズ主教に言いました。
「自分の居室が三階の北向きで不衛生だ」と。
すると翌日、ウィリアムズ主教は学生の荷物を二階南側の自身の部屋に移し、自分は学生の部屋に引っ越しました。
そして学生にこう言いました。
「あなた方学生は勉強のため多くの時間部屋にいますから、当然です」と。
学生たちに次の時代を生きるために最適な学びと、最高の環境を。
そのための努力や、お金や、時間は惜しまない。
ウィリアムズ主教が掲げた学生への教えは、今も立教の原点として受け継がれています。
ウィリアムズ主教が描いた理想の学び場・立教学院。
学生たちへの環境づくりや学びへの想いを受け継ぎ、2024年で150周年。
立教学院を代表する、戸井田理事長、西原総長、和田校友会長の3名が、
人材育成を通した社会への想いについて語る。
質の高い人材育成を通して、社会に貢献する。
戸井田理事長
立教大学には約2万人の在校生がいます。毎年多くの卒業生を輩出し、その一人ひとりが自信をもって様々な分野で活躍をすることは、社会に対し大きく貢献できると考えます。そのためにまずは「一貫連携教育」に取り組んでいます。高大連携の「特別授業」や大学による授業補助など、児童・生徒・学生がつながりを深めていく。そして、自主的かつ自立した人材、世界中の人々と協力・協働して未来をひらくことのできる質の高い人材を社会へ輩出していきたいと考えています。
多種多様なシーンで活躍する22万人の力で、分野を越えた化学反応を社会に。
和田校友会長
校友会には卒業生約22万人が所属しています。言い換えれば、多種多様なシーンで活躍する人材が22万人もいるということです。個々の力はもちろんですが、学院としてそんな卒業生たちと学院、そして卒業生同士をつなぐことで分野を越えた化学反応を起こしさらに社会に大きな影響を与えられるのではないかと思っています。そのために世界中の校友とのネットワーク強化をはじめ、近年では「立教箱根駅伝2024」事業というプロジェクトも立ち上げ、みんなが自分たちの母校を感じられる活動を行っています。オープンに、そしてフェアにフラットをモットーに、引き続き前向きに取り組んでいきます。
激変する世界が求める進化したリベラルアーツ教育を。
西原総長
立教大学の創設者でもあるウィリアムズ主教。彼が教えたかったことこそリベラルアーツ教育でした。世界や社会を読み解く力を用いて、世の中を変えていく力を身に付けてもらうこと。新型コロナウイルスの世界的パンデミックを経て、今世界は激変しています。いまこそ、ウィリアムズ主教が目指した学びが世の中で求められています。150周年を迎えるにあたり、そんな彼の声に耳を傾け、今の時代の中に再翻訳していくことがこれからの社会をつくることにつながります。リーダーシップ教育やグローバル教育など、建学の精神に基づいた進化したリベラルアーツ教育を届けていきたいと思います。
社会のために、ALL立教で人材を育てる。
戸井田理事長
私自身、企業の経営者として長年勤めてきましたので、株主のみならず、ステークホルダー、すべての皆さんに貢献する重要性を理解しています。かつてウィリアムズ主教は学生の学びの環境を届けるためにはお金も時間も努力も惜しみませんでした。その想いは今でも変わっていません。私と西原総長、和田校友会長が三位一体となり、ALL立教で人材育成を進めていくことで、さらなる社会の発展に、立教が貢献していくことができるのではないでしょうか。
社会と学院をつなぐ架け橋に。
和田校友会長
コロナ禍において、校友会の皆様からたくさんのご支援をいただきました。直近でも在学生2,000名に対して食品配布をしていただいています。校友会の目的は学院の発展に貢献することですが、それは「学生に寄り添う」ことと同義。校友会、企業様、そして社会の皆様からたくさんのご支援をいただくことが、これからの社会を創造する、人材育成につながっていっていると私は確信しています。
社会のこれからを担うファシリテーターを育てるリーダーシップ教育を。
西原総長
ポール・ラッシュ博士の言葉で「Do your best, and it must be first class.」という言葉があります。私はこれを「最善を尽くすこと、それが一流であることなんだ」とする訳を支持しています。それはあなたに与えられた目標をとにかく精いっぱい最善を尽くして丁寧に、そのプロセスに誇りを持つということ。立教の教えの根幹としてリーダーシップ教育を行っていますが、ファシリテーターとして、学生一人ひとりがもっているものを豊かに寄り添って引き出していく。社会のこれからを担う人格育成こそ、立教の意義であり、使命であると考えています。
立教学院では2024年の150周年に向けて、学院の各校が学びの強化を行う「学校教育の進化」を図り、
さらに「一貫連携教育の進化」を行い、各校で連携し合い、相乗効果による進化を目指していきます。
ALL学院で他者と共感しながら、未来を拓く力を備えた人を育てていきます。
各校の特色をさらに強化し新たな時代を生き抜く人材を育成する
立教大学
学びを深く、広く学べる
「RIKKYO Learning Style」の強化
立教新座中高
グローバルリーダー育成のための
プログラムをさらに充実
立教池袋中高
未来のリーダーを育てる
リーダーシップ教育を新たに展開
立教小学校
「自律・協奏する力と心を育む 真正な学び」の新教育コンセプトを展開
各校が連携することで、立教での学びを深化させる
大学×中高×小学
さまざまなコラボレーションによる
深化させた学習環境の展開
大学×高校
高校生が大学授業に参加できる
グローバル教育の進展
ALL立教
各校で一貫した部活支援により
さらなる部活動の強化
RIKKYO Learning Styleの進展
本学のリベラルアーツ教育は、専門性に立つ教養人の育成を目指しています。創立150周年を迎える2024年に向けて、質の高いリベラルアーツ教育を一層深化させ、「学びを通して世界を読み解く力、世界を変えていく力」を身に着けた、これからの社会を担うグローバルリーダーの輩出を目指し、カリキュラムを検討します。
新学部・研究科の構想
社会情勢が大きく変化するなか、本学が社会から期待される役割を踏まえつつ、新しい時代を切り拓く人々を持続的に育成するために新たな学部・研究科の創設を構想します。構想にあたっては、本学でこれまで培ってきた教育・研究をベースに、本学の更なる教育発展を目指します。
国際化の取り組み
2014年に採択された文部科学省補助金である「スーパーグローバル大学創成支援事業」のもと、国際化に向けた取り組みを推進してきました。引き続き、協定校の積極的な開拓、外国の学生が本学に留学するための仕組みの着実な整備、外国語で学ぶ機会の大幅な拡充などの取り組みを進めます。
教学発展を支えるキャンパスの整備構想
歴史と伝統のうえに作り上げられてきたキャンパスを大切にしつつ、教学発展構想・計画(アカデミックプラン)と連動させながら、魅力ある施設整備を進め、キャンパスの機能と価値の向上に努めます。また、ニューノーマルに対応する新しい大学モデル・大学教育の実現を可能とするキャンパス構想も検討します。
「立教箱根駅伝2024」事業の推進
2024年の創立150周年に向けた記念事業として、2024年1月の箱根駅伝本選にチームでの出場を目指す「立教箱根駅伝2024」事業に取り組んでいます。2021年1月には、本学学生が12年ぶりに関東学生連合チームに選出され、箱根駅伝に出場しました。目標に向けて、着実に歩みを進めています。
教育高度化に向けた情報戦略の策定
情報技術が飛躍的に進化するなか、教育・研究・組織運営の高度化を目的として、情報戦略を推進していきます。次世代に向けて必要不可欠な情報インフラを整備し、教育機関としての競争力を高めるとともに、学生の利便性向上や教職員の働き方改革などを推進し、より高次な情報活用型組織へ発展していくことを目指します。
グローバルリーダー育成のためのプログラム充実
1年間の派遣留学プログラムの他、短期型プログラムの充実を継続して図ります。また、各教科主導の海外研修旅行を計画・実現します。
アクティブ・ラーニングを取り入れた教育活動の推進
新学習指導要領全面実施に対応し、教育の充実を図るためにアクティブ・ラーニングの視点を取り入れた教育活動を積極的に推進します。
ICT教育の推進と環境整備
Wi-Fi環境の整備、教員へのICT環境活用のための研修実施、生徒1人1台の端末利用等を進め、ICT環境を活用した先進的な教育の展開を目指します。
学習環境・安全性向上を目的とした施設整備
ICT教育環境の整備のほか、学校安全対策として、第一学友会館解体・倉庫新設と移転、屋外高圧受電関係設備の更新を行います。
リーダーシップ教育の新たな展開
授業に加えて、課外活動や校外学習、生徒会活動などを通じて、周囲と協調しながらリーダーシップを発揮できる、新しいタイプのリーダーの育成を目指します。
キャリア教育の充実
「自ら学び考える力を養い、将来のために力をつける」ことを目的に、キャリア学習(高1)をはじめ、各学年における様々なプログラムを通して、キャリア教育のさらなる発展と充実を図ります。
ICT利活用の推進
現在、高校生は1人1台の端末を利用していますが、これを中学生にも拡大していきます。中高6年間におけるICT環境構築と先進的な利用を進めます。
学習環境・安全性向上を目的とした施設整備
ICT教育環境整備のほか、学習・運動環境向上を目的に、老朽化が進んだ空調機の更新、摩耗が進んだグラウンド人工芝の張り替え準備を計画しています。
新教育コンセプトの展開「自律・協奏する力と心を育む」
一人ひとりの主体的な学び(自律)と対話による学び合い(協奏)を通して、教科の枠を越えて、より良い社会の創り手を育みます。
特色ある英語教育の展開
設立当初より1年生から英語を学び、異文化への理解・関心を育む教育を推進しています。特色ある教授法やICTを活用した先駆的な英語教育を展開します。
新教育コンセプトを具現化する新校舎の建設
これまで築き上げた伝統と教育活動を継承しながらも、未来を見据えた「新しい教育活動」のために必要となる新校舎の建設計画を推進します。
ICT活用による教育の拡張
子どもたちの自律的な学びと表現を支え深めるために、対面とオンライン両方での学習環境を整備し、ICTを活用した教育の可能性を広げます。
学生時代は「学生法律相談室」というサークルで、先輩弁護士と一緒に地域の人々の法律相談会を開催していました。入学当初から司法試験に合格することを目標にしていたので、その勉強にもなり、とてもやりがいがある活動を送ることができました。在学中に給付型の奨学金を頂き、学業に集中することができて助かった経験もあり、立教に育ててもらったという思いを強く持っています。
仕事をするようになって、いつかは自分も寄付をしたいと思いつつ、つい後回しになっていました。そんな時に、150周年記念募金に参加すると、奨学金のほか、その時々で学生さんや学校が必要としているテーマに合わせた支援ができることを知り、2018年と2019年に、合わせて5万円の寄付をさせていただきました。寄付金は税金の控除も受けられますし、顕彰制度で記念の品がいただけることも楽しみの一つです。実は2回の寄付で合計5万円にしたのは「立教nanoblock」が狙いでした(笑)。いただいたモリス館のnanoblockを、「これはお父さんが通っていた大学の校舎なんだよ」と子供に教えながら、楽しく一緒に作りました。ちょうど「ふるさと納税」のように寄付をさせていただいた感覚です。
寄付というと、なにか特別なことのように考えてしまいますが、自分に無理のない範囲ですればいいんですね。自分と同じような学生生活を送っている後輩たちのサポートや美しいキャンパスの整備などに、自分の寄付が少しでも役立っていると思うと、とても嬉しいです。
ごあいさつ
2024年、立教学院は創立150周年を迎えます。これを契機として学院のさらなる飛躍・発展を期しております。学院は現在、小学校から大学院まで設置し、児童・生徒・学生・大学院学生を合わせると約23,000名が在籍しています。また、大学の校友は20万名を超え、社会の各方面で活躍しております。
今後とも人としての魅力が豊かで、社会に貢献できる人材の育成に全力を挙げてまいる所存であります。そのために必要な条件の整備として、今般150周年記念事業を計画いたしました。さまざまな教育プロジェクトやイベントと共に、児童・生徒・学生への教学支援、池袋キャンパスのリニューアル、新座キャンパスの活性化および小学校、中学校・高等学校の教育環境整備等を計画しており、このためには多くの資金を必要としております。
コロナ禍という厳しい環境の中ではございますが、どうぞ趣旨をご理解いただき、ご協力を心からお願い申し上げます。
立教学院理事長
戸井田 和彦
募金目標額
50億円
寄付金額
【個人】一口1万円 下記期間内(約5年間)で5口以上のご寄付を頂ければ幸いですが、金額にかかわらずありがたくお受けさせていただきます。なお、1万円未満のご寄付については、芳名帳へはお名前のみの掲載とさせていただきます。
【法人】指定なし
【団体※】指定なし ※立教会、OB・OG会等
募金期間
2018年11月1日~2024年3月31日(予定)
ご寄付の指定先
ご寄付の指定先は以下の6種類となります。なお、指定された事業の必要額を上回った場合、他の事業に使用させていただくことがあります。
ご寄付の方法(お申込み方法・お払込み方法)
顕彰制度(ご寄付をいただいた方への礼遇)
◇本学をご支援してくださる皆様とのつながりを更に大切にするため、また、多くの皆様によって立教学院が支えられていることを広く知っていただくため「立教学院創立150周年記念募金」への累積寄付額を基準とした顕彰制度(ご寄付をいただいた方への礼遇)を設けさせていただきました。
免税措置(税制上の優遇措置)
◇学校法人へのご寄付については、個人および法人ともに、免税措置(税制上の優遇措置)を受けることができます。
日頃より、立教学院の教育・研究にご理解とご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。これまでの募金状況についてご報告させていただきます。
立教学院創立150周年記念募金のご報告(2018年11月1日~2021年9月30日)
2018年11月1日から開始いたしました「立教学院創立150周年記念募金」は、2021年9月30日現在で、24億9,912万4,690円となっております。
皆様の格別のご高配に心から感謝申し上げますとともに、引き続き、お力添えを賜りますようお願い申し上げます。
立教サポート募金のご報告(2014年6月1日~2018年3月31日)
2018年3月31日に終了いたしました「立教サポート募金」は、約4年間で、15,397件、31億6,706万8,067円のご寄付を賜りました。
皆様の多大なご支援に心から感謝申し上げます。
創立135周年記念プロジェクト「立教未来計画」募金(2008年11月1日~2014年3月31日)
募金目標額:50億円 募金実績:47.7億円
教学改革支援
・奨学金の充実(14種の奨学金を新設)
教育環境整備支援
<大学>
池袋キャンパス
新座キャンパス
富士見総合グラウンド
<新座中高>
<池袋中高>
<小学校>